夏から初秋の北海道を1週間で巡るなら、札幌・小樽の街歩きに、富良野・美瑛での2泊と登別温泉の1泊を組み合わせるコースを紹介します。新千歳空港発着で、街の移動は鉄道、郊外へ出る3〜5日目はレンタカーを使います。
宿は札幌3泊、富良野・美瑛周辺2泊、登別1泊の合計6泊。道東や函館はこの行程に加えず、花畑を歩いたり温泉で休んだりする時間を取ります。ラベンダーが目的の場合は、開花情報に合わせて日程を選んでください。
周遊するか、札幌に連泊するか
富良野・美瑛で朝から観光し、登別の旅館にも泊まりたいなら、下の周遊コースが候補です。荷ほどきを一度で済ませ、車なしで街歩きや食事を楽しみたいなら、後半で紹介する札幌連泊プランを選べます。どちらも到着日と出発日を含む7日間で、2つを合わせて回る行程ではありません。
5日・7日・10日、予約前に比べる条件
日数別のコースは、同じ行程を短くしたり延ばしたりしたものではありません。行きたい地域、発着空港、運転の有無から選びます。
- 4泊5日: 車なしの5日間コースは新千歳空港発着で、札幌3泊と登別1泊。小樽へは日帰りし、函館や富良野・美瑛での宿泊は含みません。郊外の運転より街歩きと温泉を優先する場合に向いています。
- 6泊7日: このページの周遊案は新千歳空港発着で、富良野・美瑛周辺2泊と登別1泊を組み合わせ、3〜5日目に車を使います。ホテルを変えたくないなら、郊外や旅館での宿泊を外した後半の札幌連泊案を選びます。
- 9泊10日: 10日間の横断コースは帯広・阿寒摩周・ウトロへ進み、3日目から車を使い、女満別空港から帰る片道の行程です。レンタカーの乗り捨て手配が必要で、この7日間に3日を足した行程ではなく、登別泊も含みません。
往復とも新千歳空港なら、10日間の横断案に道東からの帰路を詰め込むより、この7日間の行程内で宿泊数を増やす案を比べてください。雪の時期は夏の運転前提を引き継がず、車なしの冬6泊7日コースから考えます。
行程の一覧
- 1日目: 新千歳空港から札幌へ。札幌泊。
- 2日目: 小樽へ日帰り。札幌泊。
- 3日目: 札幌でレンタカーを借り、美瑛・富良野方面へ。富良野・美瑛周辺泊。
- 4日目: 丘や花畑、青い池などを巡る。同じ宿に連泊。
- 5日目: 札幌へ戻り、車を返却。札幌泊。
- 6日目: 鉄道とバスで登別温泉へ。登別温泉泊。
- 7日目: 新千歳空港へ。
札幌は1・2・5泊目、富良野・美瑛周辺は3・4泊目、登別温泉は6泊目です。7日目の便が早い時間なら、6泊目を空港周辺に変え、温泉は別の機会に回すほうが無理がありません。
拠点は3か所。移動はその間に入る
| 拠点 | 泊数 | そこに泊まる利点 | 入るまでの移動 |
|---|---|---|---|
| 札幌 | 1・2・5泊目 | 小樽と空港が鉄道で往復でき、食事も車なしで選べる | 到着日は空港からJR。5日目は美瑛方面からの運転 |
| 富良野・美瑛周辺 | 3・4泊目 | 丘や花畑に朝から行ける。札幌から往復する時間が要らない | 札幌を出る運転日。その日の主役として扱う |
| 登別温泉 | 6泊目 | 夜と朝の入浴。ここに泊まる目的そのもの | 特急で登別駅へ。そこからバスかタクシーで温泉街へ上がる |
拠点の移動は週に3回(札幌→富良野・美瑛→札幌→登別)です。移動の日は荷造り・チェックアウト・移動・チェックインが入るので、立ち寄りは1か所までにしておきます。札幌へ戻る形にしているのは、いちばん長い移動を運転の日と鉄道の日に分けられること、そして車を市内の営業所に返せることが理由です。
1日目|札幌へ移動し、夕食を楽しむ
空港からJRで札幌へ向かい、宿に荷物を置きます。到着時刻に余裕があれば大通周辺を散策し、夕食は近くで取ります。遅い到着なら、その日は移動と休息を中心にしましょう。

1・2日目は車を使わないので、札幌駅・大通・すすきのから予定に合う宿を選びます。5泊目も同じ宿にできるか、富良野方面へ出ている間に荷物を預かってもらえるかは、予約のときに聞いておくと確実です。別々の予約の間の荷物預かりは、どの宿でも受けているとは限りません。
2日目|小樽へ日帰り
列車で小樽へ向かい、運河を歩いてから昼食を取ります。午後は堺町周辺の散策を楽しみましょう。札幌へ戻るため荷物を持って歩かずに済みます。離れた施設も見たい場合は、中心部の予定を減らして移動時間を取りましょう。

歩く順番と時間の配分は小樽日帰りガイドにまとめています。夕方まで過ごすなら帰りの列車も確認します。悪天候で小樽を動かしたい場合は、予定を変えやすい日と入れ替えられるかを確認してください。
3日目|車を借りて美瑛・富良野方面へ
朝に札幌市内の営業所で車を受け取ります。予約の前に、店舗の場所・営業時間・返却方法・料金に含まれるものを確認してください。この行程では5日目に同じ札幌市内へ返すので、空港での受け取りは必要ありません。
美瑛町観光協会のアクセス案内は、札幌ICから旭川鷹栖IC経由で美瑛まで約2時間30分としています。起点は札幌ICで、宿から宿までの時間ではありません。車の受け取り手続き、市街地を抜けて高速の入口に着くまで、そして休憩を足して考えてください。
立ち寄りは、着いたあとの余裕で決めます。到着が遅れたら翌日へ回しましょう。宿は2泊とも同じ場所にすると荷物の移動が減ります。丘を中心に見るなら美瑛側、花畑や市街の食事なら富良野側と、富良野・美瑛ガイドで比べてから決めてください。郊外泊は夕食の場所も先に確保しておきます。
4日目|丘と花畑を一日かけて
宿の近くから順に回ります。午前に1か所、昼食、午後にもう1か所くらいが無理のない配分です。駐車と歩く時間も予定のうちで、運転の合間の空白ではありません。

富良野と美瑛は別の町です。同協会のアクセス案内では町の間が約34km・車で約40分とされています。各スポットへの寄り道を足すと、往復はそれ以上かかります。ラベンダーが目的なら、畑ごとの見頃を公式の開花情報で確認してください。
畑は私有地です。見学できる場所から眺め、指定の駐車場所を使います。
5日目|札幌へ戻り、車を返す
帰りの運転と返却手続きの時間を取ります。遠くの立ち寄りを足すより、宿の近くで朝をゆっくり過ごすほうが確実です。往路の所要時間がそのまま復路に当てはまるとは限らないので、当日に経路を確認しましょう。
夜は札幌で過ごし、翌日の温泉へ備えます。札幌グルメガイドから夕食を選び、翌朝の特急の時刻も確認しておきます。
富良野から登別へ直接向かうこともできます。 経路は一つではないので、可能かどうかではなく、その日を何に使うかで決めてください。実際に泊まる2軒の住所で経路を調べ、寄り道と休憩を足したうえで、宿のチェックイン時刻と夕食の時間に間に合うかを見ます。間に合うなら直行でも構いませんが、その日は観光ではなく移動の日になり、車の返却も温泉側から考えることになります。2つの車ルートの高速道路の所要時間と料金は、富良野・美瑛から登別温泉への行き方にまとめました。
5泊目を札幌に置くのは、長い移動を運転の日と鉄道の日に分け、車を市内で返せるようにするためです。どちらを選んでも、決め手になるのは宿の時刻です。鉄道とバスで向かう場合の乗り継ぎは小樽・札幌から登別温泉へのガイドにまとめています。
6日目|鉄道とバスで登別温泉へ
札幌から特急で登別駅へ向かい、そこからバスかタクシーで温泉街へ上がります。登別駅と登別温泉は別の場所です。 登別国際観光コンベンション協会は温泉街を駅から約8km内陸としています。列車だけで温泉街に着くと考えず、最後の区間まで調べてください。

夕食付きの宿なら、チェックインと食事の時刻を先に確認し、そこから逆算して札幌を出ます。着いてから余裕があれば地獄谷周辺を歩き、あとは温泉で過ごす日にします。
7日目|空港へ向かう
温泉街から登別駅へ戻り、列車で新千歳空港へ向かいます。途中で乗り換えが入るので、乗る列車と接続を調べ、搭乗手続きの締切から逆算して時刻を決めてください。帰る日の観光は、交通に余裕がある場合だけにします。

早い出発便には向かない場合があります。便が合わなければ、6泊目を空港周辺へ変更するか、登別を別の日に前倒しする形に組み替えます。
車なしで札幌6泊|ホテルを変えない7日間
札幌を拠点に、小樽や定山渓へ日帰りする過ごし方もあります。富良野・美瑛での宿泊や登別の旅館泊を外し、街歩きと食事に時間を使う別案です。宿を移す負担は減りますが、周遊コースと同じ場所を回れるわけではありません。
| 日 | 過ごし方 | 先に確認すること |
|---|---|---|
| 1日目 | 札幌へ移動し、宿の近くで夕食 | 空港からの交通と、遅くなる場合のチェックイン |
| 2日目 | 大通周辺の街歩きと食事 | 移動を増やしすぎず、一つのエリアで楽しむ |
| 3日目 | 小樽の運河・堺町と昼食。札幌へ戻る | 帰りの列車と、散策ルートに合う店 |
| 4日目 | 定山渓を散策。利用できれば日帰り入浴も | 往復のバスと、施設ごとの日帰り入浴の受付 |
| 5日目 | 季節の郊外ツアー、または札幌で過ごす | 富良野・美瑛のツアーなら立ち寄り先・運行日・帰着時刻 |
| 6日目 | 予備日。行けなかった場所や食事、買い物へ | 天候に合わせて調整できる余白を残す |
| 7日目 | 空港へ移動して帰路へ | 航空会社の締切から逆算する |
これは編集部の行程案です。天候や予約に合わせ、屋外で過ごす日の順番を入れ替えられます。定山渓への交通は定山渓観光協会のアクセス案内(英語)を参考に、利用するバスの最新時刻と予約の要否を確認してください。交通の予約だけで入浴も手配できたとは限らないので、入浴施設の利用条件は別に確認します。
富良野・美瑛の日帰りは、移動の長い一日になります。希望日に適したツアーがなければ、札幌で過ごす案に切り替えましょう。7月中旬の花畑が旅の主目的なら、周遊コースのように現地に2泊するほうが合う場合もあります。早朝便で帰る場合は、札幌から間に合う交通があるかを確認し、難しければ最後の夜だけ空港周辺に変えてください。
宿の場所は札幌の宿泊エリアガイド、小樽での食事は小樽グルメガイドで比較できます。ほかの行き先は札幌発の日帰りガイド、市内の季節情報は札幌観光の公式サイトへ。
秋に行く場合の調整
宿の構成(3泊・2泊・1泊)はそのままで、次の4点を変えます。
- 3〜4日目の目的を入れ替える。 ラベンダーは7月の景色です。秋は丘の眺めや紅葉した並木が中心になりますが、季節営業の施設は終了時期が早いものもあるため、行き先ごとに営業状況を確認してください。
- 日の入りが早くなる。 夏と同じ時間割では最後の立ち寄りが暗くなります。遠い場所を午前に回し、午後は宿の近くにまとめます。
- 紅葉の時期は標高でも天候でも変わる。 高い場所から色づくため、大雪山系は平地より早く見頃を迎えることが多いものの、その年の天候でずれます。昨年の日付ではなく、現在の公式な色づき情報で判断してください。紅葉が主目的なら大雪山の紅葉ガイドと秋の北海道ガイドから日程を考えます。山の行程は4日目の寄り道ではなく、アクセスと天候を別に調べる独立した予定です。
- 登別の宿から先に決める。 夕食付きの宿はチェックインと食事の時刻が決まっているぶん、動かしにくい予約です。6泊目を先に押さえると、ほかを合わせやすくなります。
拠点の移動は3回のままにしておきます。秋だからといって4回目を足す必要はありません。
冬に行く場合: この行程のドライブの前提は冬には使えません。冬は札幌・小樽・ニセコを列車やバスで結ぶ別の組み方になります。区間ごとの交通の選び方は冬の北海道の移動手段、1週間の例は車なしの冬6泊7日コースを参考にしてください。
よくある質問
富良野から登別へ直接行けますか。 行けます。実際の2地点で経路を調べ、宿のチェックインと夕食の時刻に間に合うなら選んで構いません。ただし観光を挟む日にはならず、車の返却も温泉側から考えることになります。
7日間で足りますか。 この行程なら足ります。函館・ニセコ・道東を足す場合は、どれかと入れ替える前提で考えてください。
車は何日必要ですか。 3〜5日目の3日間だけです。札幌・小樽と空港の往復、登別への移動は鉄道と現地の交通で動けます。
初日の到着が遅れたらどうなりますか。 1日目は観光を少なくしてあるので調整はしやすいですが、宿への連絡と翌朝の出発時刻の確認は必要です。札幌まで出られない時刻になった場合は新千歳空港に夜遅く着いたらをご覧ください。
6泊の間、荷物をどこに置くか
この周遊案は5泊目に札幌へ戻りますが、登別温泉に泊まったあとは札幌へ戻らず空港へ向かいます。 小さいレンタカーを選んだり荷物の配送を申し込んだりする前に、宿泊順と荷物の移動を合わせましょう。以下は計画の選択肢であり、宿が預かりや配送の受け取りに対応すると保証するものではありません。
- 3〜5日目:全部持つか、札幌の宿に預けるか。 全部持てば、行程が変わっても荷物が手元に残ります。車には全員が乗った状態で実際のサイズの荷物が入るか、営業所に確認しましょう。札幌に置くなら、3日目のチェックアウトから5日目の再宿泊まで、指定した個数・サイズを預かれるか、二つの予約番号を伝えて聞きます。料金、受け取り可能時間、帰着が遅れた場合の扱いも確認。再宿泊の予約だけでは預かり確約になりません。回答を得てから、郊外2泊分を小さなバッグに分けます。
- 5日目:荷下ろしと返車の順番を決める。 全部持って行く場合は、先にホテルへ荷物を置いてから返車する案と、営業所で返してから荷物を運ぶ案を比較します。チェックイン前に預けられるかを確認し、荷下ろし、給油、車の確認に時間を残しましょう。返却期限になってからトランクの整理を始める計画にはしません。
- 6〜7日目:登別へ持って行くか、配送を確認する。 札幌に置いたままなら、空港へ向かう前に回収する寄り道が必要です。持って行くなら、列車と温泉街までの交通の荷物扱い、旅館のチェックイン前の預かりを確認。送るなら、配送会社の受付締切、送れる品物、届け先ごとの到着予定日と、受け取る宿の対応・予約名の書き方を先に確認します。翌日着を前提に1泊の旅館へ送らないようにしましょう。空港受け取りは対応ターミナル、窓口時間、必要な日数を別に確かめます。
たとえば、郊外の2泊だけ大きなスーツケースを札幌に置く案は、この旅程の宿泊順に合います。一方、最後の温泉泊でも札幌に置くなら、帰宅日の移動を組み直す必要があります。旅行書類、薬、確実に受け取れるまでの必需品は手元に残してください。預かりや配送を確定できない場合は、全行程で持ち運ぶ案と札幌連泊案を比べ、未手配のサービスに頼らない計画にします。
車から鉄道への切り替えは交通手段の比較も参照し、預かり・配送・回収のための移動費を旅行予算へ加えます。6泊の宿一覧の横に、各バッグの置き場所と受取日を書けば、その晩に使える荷物を同行者と共有できます。
予約と交通の確認
航空券、レンタカーの貸出・返却店舗(どちらも札幌市内)、6泊分の宿がそろうかを先に確認します。交通の時刻はJR北海道、観光施設は各公式サイトで調べてください。
車なしで回りたい場合は、富良野・美瑛を発着駅が合うツアーへ置き換えるなど、郊外部分を別途組み直す必要があります。このままの車の行程を列車だけで再現できるとは限りません。
日数が短い方は4泊5日の街と温泉コース、道東へ行きたい方は9泊10日の横断コースへ。冬は車なしの冬6泊7日コースを参考にしてください。
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ノーザンランド北海道 編集部(札幌)
