道東で自然を楽しみたいなら、札幌からの日帰りを繰り返すより、釧路空港や女満別空港を利用して現地に泊まる計画がおすすめです。湿原や湖と知床の海岸はそれぞれ離れているため、空港と宿泊地を先に決めると移動に追われにくくなります。
初めての道東なら、釧路湿原・阿寒摩周・知床のうち、最も見たい場所を一つ選びましょう。その場所に連泊し、残りの日数で周辺を巡ると、無理なく楽しめます。
空港と拠点を先に選ぶ|釧路空港か女満別空港か
よく使われる2つの入り方を、編集部の目安として比べます。空港バスで着くのは町までです。湿原の入口、湖畔、宿、体験の集合場所まで行けるわけではないので、最後の移動は別に考えてください。
- 釧路空港:釧路市街・釧路湿原・阿寒湖温泉向け。 阿寒バスの空港連絡バスのページでは、空港から釧路駅までの乗車時間の目安は約45分です。阿寒湖温泉の阿寒湖バスセンターへ向かうバスは別の便で、乗車時間の目安は75〜80分です。運行は日によって異なるため、旅行日の情報を確認してください。
- 女満別空港:網走向け、ウトロ(知床)へ進む計画の起点。 網走バスの空港連絡バスのページでは、乗車時間の目安は空港→網走駅が26分、空港→網走バスターミナルが35分です。帰りは網走駅→空港が30分、バスターミナル→空港が35分です。現在掲載されている通常の空港バスの時刻表は2026年11月30日までです。それ以降は、時刻表がないから運行がないと考えず、事業者の更新情報を確認してください。
- 知床エアポートライナーは季節運行です。 通年の便ではありません。網走バスの現在のページには冬の運行期間として2027年1月16日〜3月7日が載っています。10月の運行や、すべての航空便への接続を前提にしないでください。運行期間外は、ウトロの宿を予約する前に、ほかの行き方を事業者に確認しましょう。
乗車時間はいずれも事業者が示す片道の目安です。荷物の受け取り、バスの待ち時間、宿までの最後の移動、冬の天候の分も見込んでください。飛行機が遅れても、バス・列車・ツアーが待つとは限りません。網走バスのページにも、JRや流氷砕氷船との接続は保証されないと書かれています。どちらのページも2026年10月19日に確認しました。旅行日の時刻表は、各事業者のページで確認してください。
車なしで3泊4日、拠点は1か所にする例
編集部の一例で、決まったルートやツアーではありません。拠点は釧路か網走のどちらか一つにして3泊します。
- 1日目(到着日): 空港バスで町へ入り、チェックインと食事など町の中で過ごします。
- 2・3日目: 1日の観光は、主な目的地を一つに絞ります。予約できても、そこへの交通が確保されたことにはなりません。予約する前に、集合場所までの行き方と宿へ戻る交通を確かめてください。釧路では、宿から乗れる送迎があるか、最後の移動を自分で手配できる場合だけ湿原のツアーを入れます。網走では、町の博物館など屋内の観光と、季節の外出を組み合わせます。流氷の砕氷船は冬だけの運航なので、10月の旅行には入れないでください。
- 4日目(出発日): 空港バスと搭乗手続きに余裕を持たせ、出発前に遠い場所を加えないようにします。
釧路・阿寒摩周・知床を一度に回るなら、レンタカー(下の4泊5日は車での例です)が組みやすい方法です。車がない場合は、路線バスで観光地を一周できると考えず、拠点を一つにするか、旅行日に確認できた鉄道・バス・ツアー・送迎で組みましょう。
レンタカーは総額で比べる
釧路空港から入って女満別空港から帰る(またはその逆の)組み方は戻りの運転が減りますが、乗り捨てになります。同じ空港へ返す場合と、同行者全員の総額で比べてください。乗り捨て料金、返却が遅れた場合の料金、高速道路料金、燃料代、駐車場代、戻りのために増える宿泊費も含めます。出発前の経路と通行止めの確認は北海道の移動時間ガイド、費用の合計は北海道旅行の予算の組み方を参考にしてください。
体験を予約するときに確かめること
滞在中に一番楽しみたい体験を選び、集合場所から宿へ戻るまでの交通を確認しましょう。予約前には、集合と解散の正確な住所と、タクシーやバスを含めた同行者全員の総額も確かめます。天候や海の状況で中止になった場合の扱いと、送迎の条件も聞いておきます。野生動物は季節や状況によって見られないことがあります。体験の予約サイトでは、地域と日付で検索して、該当する体験があるかを確かめてください。
釧路湿原|展望と水辺の体験を選ぶ
湿原を広く眺めるなら展望地、近くで植物を見たいなら木道散策、川の上から見たいならガイド付きカヌーが候補です。同じ「釧路湿原」でも入口は一か所ではありません。展望台や体験の集合場所を指定して経路を調べてください。
釧路市街に泊まれば、夜の食事と組み合わせやすくなります。タンチョウなどの野生動物は、季節や場所によって観察のしやすさが変わります。到着すれば必ず見られる予定にはしないでおきましょう。
阿寒摩周|湖巡りと温泉
摩周湖は展望台からの眺め、屈斜路湖は湖畔の散策、阿寒湖は温泉街や遊覧が主な楽しみです。摩周・屈斜路側と阿寒湖側を一日で隅々まで回るのは忙しくなります。川湯温泉か阿寒湖温泉など、見たい場所に近い宿を選ぶと滞在時間を取りやすくなります。

位置関係と行程例は阿寒摩周国立公園ガイドにまとめています。
知床|一つの拠点に連泊する
知床五湖や海岸のクルーズを組み合わせるならウトロが候補です。羅臼の海で動物を観察するツアーが目的なら、羅臼側に泊まる計画も考えます。両側を結ぶ知床横断道路には冬期閉鎖があるため、季節によって回り方が変わります。

クルーズには欠航、遊歩道には閉鎖の可能性があります。現地2泊なら予定を調整する余地ができますが、振替便やツアーの空席は別途確認が必要です。知床観光ガイドで、予約する体験と拠点を一緒に選んでください。女満別空港から向かう場合は、ウトロの宿を予約する前に行き方を決めておきましょう。
4泊5日・レンタカーで回る一例
この例は釧路空港から入り、女満別空港から帰るレンタカーでの組み方です。路線バスで同じ順に回る計画ではありません。利用できる航空便とレンタカーの乗り捨て条件を確認してから日程を決めてください。

- 1日目:釧路泊。 到着後は釧路市街で過ごします。午前到着なら、湿原の展望地を一か所加える余地があります。
- 2日目:川湯周辺泊。 湿原の散策か体験を一つ選び、摩周・屈斜路方面へ。湖巡りは到着時刻に合わせます。
- 3日目:ウトロ泊。 湖を一か所見てから知床へ移動。遅い到着に備え、クルーズなどは翌日に予定します。
- 4日目:ウトロ連泊。 五湖やクルーズを中心に過ごします。
- 5日目:女満別空港へ。 出発便に合わせて移動します。朝早い便なら、前夜を空港に近い地域へ変更してください。
この行程では阿寒湖と羅臼を外しています。阿寒湖に泊まりたいなら川湯周辺の泊まりを置き換え、摩周・屈斜路を減らすと無理がありません。釧路の体験も知床もじっくり楽しみたい場合は、1泊追加すると余裕が生まれます。
網走・十勝・厚岸・根室はどう加える?
網走は女満別空港と組み合わせやすく、博物館など屋内の観光も候補になります。冬の流氷砕氷船は北海道の流氷ガイドで比べています。十勝は帯広を拠点に食や農村景観を楽しむ別の滞在として考えると組みやすい地域です。厚岸や根室を目的にするなら釧路側の日数を増やしましょう。

道東という一つの名前でも、すべてが近所というわけではありません。5日間に全部追加するより、行きたい場所を入れ替えるほうが現地で過ごす時間を確保できます。
車なしなら、拠点と体験を先に確保する
鉄道やバスで町の間を移動できても、駅から観光地まで別の交通が必要です。宿の送迎やガイドツアーを利用する場合は、対象の宿・集合場所・運行日を確認します。まず行きたい体験と現地交通を探し、その前後に列車や航空便を合わせる順番が向いています。
観光地や地域ごとの情報は北海道公式観光サイトでも調べられます。札幌や富良野から道東へ進む長めの旅は、10日間モデルコースを参考にしてください。
宿泊先を探す
以下は提携リンクです。ご予約いただくと当サイトに紹介料が入りますが、料金は変わりません。 詳しく
ノーザンランド北海道 編集部(札幌)
